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ホーチミン市での滞在所感とキガリにないもの
ホーチミン市に2週間強滞在した。ルワンダというよりは日本に人口が近いので、日本との比較の方がわかりやすいかもしれないが、ルワンダも経済成長が著しいので少々の比較も兼ねて滞在中の印象を書く。
Mi Thoのメコン川
経済成長が著しい様子は、建設ラッシュの様子から判断されるが、公共交通がバスしかないせいか、近距離の移動にバイクを使う人が多く、道がバイクだらけなのが目に付く。建設工事上で発生する粉塵とバイクの排気ガスで街中は結構埃っぽく、ビルの上からみるとスモッグがかかったような日が多い。
スモッグがかかった街
大きなバイクの交通量

ホーチミンの12月下旬は本来一年で最も涼しい季節で、朝晩の気温が下がるとネットの情報では書いてあったので、キガリと同じぐらいなので子供にとっても過ごしやすいかと思っていたのだが、世界的に起きていると思われる気候変動で、通年より暑く、朝晩もそれほど気温が下がらず、また日中はかなり暑く過ごしにくい日が多かった。

ベトナム人はこの暑さに慣れているのかと思ったが、親が子供を連れて遊ばせに来るピークの時間帯が夕方近くの5時以降というのが意外だった。私たちも何回か遊具がある公園に子供を連れて行ったが、夕方は、みんな家に帰るんだろうと思っていたのにもかかわらず、公園は夕方に一番混んでいて驚きだった。逆に夜に子供を遊ばせても安全ということ。治安はよさそうだ。
夜の公園1
夜の公園2

この暑さの中で子供を遊ばせるために最近増えていると思われるのが室内型の遊戯施設だ。近年建設されたショッピングモールの中に小型の遊戯施設があり、一般的な滑り台やアスレチック用具の他、砂場とかアートクラフト作成コーナー、読書コーナー、女の子が好きそうなコーナーや男の子向けの車のサーキット場などが整備されており、探して行ってみると土日ということもあったとは思うが、かなりにぎわっていた。この室内型の遊戯施設、キガリに設置したらかなり人気が出るのではないかと思った。キガリは、とにかく子供の遊び場が学校以外にないというのが大きな問題なので、日本の玩具メーカーなどが入ってこういう施設を作ったらいいビジネスになるのではないかと思ったところ。大きな商業モールが乱立しているケニアでさえ、室内型の遊戯施設は見なかったので、セキュリティーの観点からいっても潜在性は高い。
室内遊戯施設1
室内遊戯施設2

しかし少々気になったのが、結構太っている子供が多かったということ。ベトナム人といえば、小型でスリムというイメージだったが、この暑さで、あまり子供が外で遊べないこと、欧米型の乳製品の消費が増えてきているからなのか、体型に影響しているようだ。

ルワンダに2007年7月に来て活動する際、日本の高度成長期にタイムスリップして経験しているかのような感覚があったが、ホーチミンの街中を歩いていると、自分達の子供の頃に近い景色が広がっていた。学校の出口には駄菓子を積んだ行商のおばさんが来て、学校帰りの子供達の心をつかみ、子供達がみんな駄菓子をほおばりながらたむろしており、懐かしい感じを受ける。キガリでは露天は禁止なので、こういう露天が街のあちこちにあるのは、商売の多様性が感じられ、活気があってよい印象をうける。 また自分たちの家やビジネスをやっている拠点の前をよく掃除をしている人を見かけた。滞在中衛生面で困ることがなかったのは、人々が比較的きれい好きであることもあるのかなと思う。
屋台イメージ

1年中暑い気候の中で、まじめに働いていくのは大変かと思うが、人々の働く様子やサービスの具合などを見る限り、国の基礎がしっかりしているので今後いい発展が望めそうな気がする。ようやく日本がからんで高架鉄道が整備されるようだが、唯一残念なのは、環境に優しい電車などの都市交通の手段がないまま都市計画がつくられてしまったこと。バイクが歩道も遠慮なく走るような都市は、安心して人が歩けないので、なんとか改善してほしいところだ。
公園のマングローブ
| - | 23:20 | comments(2) | trackbacks(0) |
未利用資源の活用! バナナ繊維を活かした織物制作研修の実施
★研修開始のための準備と研修生の選定★

クラウドファンディングで予算の6割ぐらいが確保できた。少なくとも日本からの専門家を招へいして、予定していた6人の女性たちを集中研修するだけの費用の確保ができたのは大きかった。
6月にようやく招へいする専門家の方が決定した。静岡市で染織家として活躍されている稲垣有里さん。最近大人向けの織物教室なども開催されており、指導にも慣れておられるようだった。やりとりの末9月に来ていただけることになった。
potential participants for the training
開始日は9月7日(月)と設定し、対象の女性たちが所属する組合へ訪れ、研修の趣旨の説明をして、各組合から2名出すよう依頼した。ここで問題となるのが、コストだ。こちらが研修費用(交通費)をすべて出すにもかかわらず、生活費は出るのかなどという要望が出る。ただで技術を身に着け、しかもそのあと継続的な販売が可能になるようにするための研修というにもかかわらず、平気でそういったことをいってくる。通常どういった学校へ行くのも、またお稽古事や技術研修を受けようものなら、自分で負担するのが当たり前なのが先進国の発想だが、アフリカではそうはいかない。しかも今回研修を開始する時期が、たまたまだが、雨季が始まる時期に重なったため、ある組合のメンバーの代表は、種まきで忙しく人手が足りず研修に人が出せないかもしれないとまで口にした。やる気がない人たちにお金を投じるほど無駄なことはない。なので、そういうことを口にした組合には、やる気がないのなら研修を受ける必要はなく、やる気がある組合に対象を変えると伝えた。ただ、研修の成果を出し、彼女らのやる気を向上させるために、研修中にできた作品はよければすべて買うと伝えた。研修の前日には、6名の研修生が会場入りすることになっていた。ここでもひと騒動があり、1つの組合からの参加者の到着が明日になると伝えてきたため、別の組合に急きょ変えるという事態になったが、なんとか無事7日からスタートができることとなった。

研修の目的と実施方針
すでに導入されている機材をしっかり使いこなし、きれいに織る手法を学ぶことである。最初から気合を入れてもらうよう、研修生に、ルワンダでは例がないのだが研修中休みはないこと、しかし、頑張れば報われるよう、いいものができたらすべて買うということを伝えた。あいにく、2名ほど宗教上の理由で土曜日を2回休むというものがいたが、あとはほとんどが体調を大きく崩すことなく乗り切った。ただ、やはり半ばを過ぎたあたりで、ちょっと研修生に疲れが見えたのも事実。そこで、講師の稲垣さんがちょっとした息抜き体操をとり入れてくださったり、日々おやつを差し入れたりして、元気を出させた。

使用素材
研修中に使用したのは、主としてバナナ繊維だったが、織り機を使っての、またバナナ繊維との相性がどうかなどをみるため、ルワンダで入手可能な他の繊維もわずかずつ調達した。パイナップル繊維、イシンギ草、サイザル麻、ラフィア繊維といったものである。

自然染色の実践
繊維に色を出す工夫として化学染料だけでなく、身近にある植物や食品から色がとれるよう自然染色のデモンストレーションもした。使用したのは、玉ねぎの皮、紅茶、ユーカリの葉、ターメリックだ。これらに助剤(ミョウバン、鉄)を加えることで、黄色、茶色、カーキー、グレーなどの色が出る。また化学染料で染めたあと、こうした助剤が混ざった自然染料に着けおくことで、落ち着いたグリーンなどの色も出る。

Eucalyptus dye samples
整経と経糸の準備、織り機の使い方の学習
最初の週に整経の仕方(たて糸の作り方)、経糸(たて糸)の織り機へのかけ方を習い、まずはティーマットサイズの制作で織り機に慣れることから始めた。
warp instruction 2
warp instruction
この段階で、きれいに織る秘訣として、縦と横の長さが揃い、デザインがゆがまないよう、耳の揃え方や定規を使って図りながら織ることなどを繰り返し指摘した。そのおかげで、中盤、ランチョンマットサイズを織り進めていくころには少しずつ課題の改善につながっていった。
weaved samples
整経の仕方で分かった課題がある。それは、参加した女性たちが計算ができないということだった。数の数え方も紙で効率よく書けずに覚束ない研修生がいて驚いたが、初等教育をきちんと終えられていない女性たちもいるので、分数の計算などは全くできないのだ。そのため、ある大きさのマットをつくるのに経糸の長さがどれだけ必要で、そのためには整経台で何回糸を回したらいいのかといった計算が全くできない。
習っていないので、法則を説明しても無駄であることはわかり、今後のオーダー品の制作のため、予想される商品を作る際に必要な経糸の長さ等がわかるよう、講師側で表をつくり、それに沿って作業を進めてもらうことにした。
Measurements of warp preparation
★短いバナナ繊維くずを活用した糸づくりとマットの制作★
 ティーマット及びランチョンマットを織り機で織り進めていく中で、使われなかった短いバナナの繊維くずの山ができていた。
mojymojya
これを見て、講師の稲垣有里さんが、これはもったいない、しかもいろいろな色で染まっているし、何か活用できないかと考えていた折、思いついたのが、これを小さな束にして櫛のような役割を果たすハンドカーダーで繊維を揃え、そのあと糸車で紡ぎ糸にして織物づくりに活用するというものだった。
combine mojyamojya fiber set
この繊維くずを「もじゃもじゃ糸」と名付けた。研修中、研修生に「もじゃもじゃ」を紡いで織ったら高く売れるよとはっぱをかけて、くずで服が汚れるとか埃っぽいと嫌がっていた研修生をやる気にさせてマット制作を進めた。(彼女たちもMojyamojyaと呼び親しみながら作業を進めた!)
spinning mojyamojya
結果は、想像以上の出来具合。繊維を紡がないで織ったマットとは全く違う独特の風合いかつ足を置くと気持ちがよいマットが出来上がった!研修生もできたものを見て、ようやく納得がいった様子で、しかもこの実践ですべての機材の使い方をしっかり学ぶことができた。
mojyamojya sets
★終了時の講評★
終了時にこれまで研修生が制作した織物の作品を並べて講評した後、機材の維持管理の仕方を学習して終了した。
最初に研修生に伝えた通り、ある程度よくできているものはすべて買い取ったので、頑張った人は持って帰れるお金が多くなるという結果となったので、研修生も満足したようだった。
finished mats display
group photo set
★フォローアップ訪問★
今回3組合から2名ずつ参加してもらって6名の研修生が参加したので、それぞれの所属組合3組合を講師と一緒に訪問し、研修生が組合の他のメンバーに適切に技術を指導しているかを確認をしにいった。
ほとんどの組合でメンバーが熱心にトレーナーとなった研修生のデモンストレーションを見様見まねしていて、よい傾向であった。学んだ技術を忘れずより品質のよい商品ができるよう発注をすべての組合にかけた。
follow up warp set up
follow up warp set up ihuriro

まずは、外国人訪問者をターゲットにした国内販売を進め、少しずつ国際市場に販売をつなげていきたい。
| Rwanda (ビジネス関連) | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
未利用資源の活用!バナナ繊維を活かした織物技術研修の実施(その背景)
ルワンダは、四国の1.4倍の国土に1.2百万人が住むアフリカでも最も人口密度が高く、かつほかのアフリカ諸国と異なり鉱物資源に乏しい国である。主たる産業は、農業で、近年サービス産業が少しずつ伸びているが、毎年増え続ける人口増に対する一人当たりの耕地面積が年々限られていく中、農業に頼らない新しい産業の構築が欠かせない現状となっている。
そのような中、ルワンダの主たる作物であるバナナは、東アフリカでも有数の生産力をもち、ここ5年間の年平均生産高は、年約2.3百万トンとなっている。このバナナの収穫後に残る茎は、これまで用途がなく、そのまま放置されて土壌改良材になるぐらいにしか利用されてこなかった。一方、世界的には、バナナの茎からとれるバナナ繊維は、木材パルプの代替として紙やボードなどに利用されている。年間推定50,000トン安定して確保できるバナナ繊維を活用したものづくりができれば、農業以外の新しい産業として国の経済成長の基盤となる可能性もある。
banana fiber and yarn development

さて、このバナナ繊維を活かしたものづくりの中ですぐに実施が可能と考えたのが工芸品づくりだった。バナナ生産地域には、工芸品組合が散在しているが、多くが、バナナの葉を利用した簡単な工芸品づくりだった。葉を利用して作るものは、色や形の多様性がなく、残念ながら高級感があるものはできないため、ほとんど収入になっていないというのが現状だった。そこで、茎からとれる繊維の使い方を学んで新たに付加価値がある工芸品が生産できれば、農村地の貧しい女性たちの収入源創出となり、高品質なものづくりができれば、販売を通じて彼女たちの自立支援にもつながると考え、少しずつこのバナナ繊維をつかった市場価値のあるものづくりのための技術研修を進めていった。
banana bag and mats
最初のステップは、道具を使わなくてもできる手よりによる工芸品づくりだった。2009年にルワンダ政府機関に所属してこのプロジェクトを進めていた際、インドから指導者を招へいして実施した。この手よりで作ったパーツを組み合わせてバッグや小物入れなどをつくる手法を学んだ組合の女性たちが自主的に改良を加えて、国内市場での販売ができるようになっていた。

しかし、海外に売っていくには、やはり洗練された製品が出てこないと難しい。そのため、次のステップとして織り機を使った織物技術を身につけることでより洗練された商品を生み出せるのではないかと考えた。

しかし、ルワンダには、もともと織物製品を生産するための機材も存在していなかったので、機材は、2012年に日本政府の草の根無償資金で導入した。その際、一部の機材の使い方を学習したが、織り機の正しい使い方、きれいに織る手法、維持管理などは全くできていなかった。
weaving tool
残念ながらルワンダでは、こうした技術を体系的に教えられる人材がいないため、日本の専門家の方を招へいして研修をするしかないと考えた。ただ、これまでの経緯からルワンダ政府等支援が受けられる資金はなく、クラウドファンディングを利用して、広く資金公募をすることにした。

幸い、最低限の目標達成ができたので、予定通り、日本の専門家の方を招へいして織り機や紬糸をつくるための糸車などの使い方をマスターするための研修を実施することになった。
| - | 20:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
ルワンダの子育てその2(育児支援制度・サービス)
前回は、ルワンダの全般的な子育て事情について紹介した。今回は、子育てにまつわる制度についてみてみたいと思う。
まず、産休だが、政府等で働く現地女性たちの一般的な産休は、産前産後あわせておよそ3ヶ月程度が認められている。政府や大使館等につとめる現地職員には、手当てがあり、産前産後1ヶ月半は、契約給料の100%支払いがあり、その後1ヶ月半は、給料の20%の支払いがある。また、その後1年間は、時短出勤が1時間認められる。

身近な職場の同僚などは、結婚したらすぐに子供を生むため、産休や時短は100%の取得率となっている。なお、参考までに男性の産休は4日が認められているようで、こちらも取得率は高い模様。

産休の長さは、意外と短いが、基本的にこうした中高所得者層の家庭には、若い家事手伝いの人がいるため、乳幼児であっても問題はないようだ。こうした環境により少なくとも2歳までは、家事手伝いの人をフル活用して子育てをするのが一般的となっている。結果として両親の家事負担はだいぶ軽減されている。そのため、子供を生み・育てやすい環境となっている。

2歳以上になれば、保育園に行かせる親も多い。興味深いのは、これらの子供の送り迎えは、必ずしも母親ではなく、父親であったり、運転手だったり、家事手伝いの人であったりすることだ。我が家の場合も、平日は、仕事の関係で、夫が子供の迎えに行き、金曜日だけ私が迎えに行っている。

Nursery
自分の子供は、1歳9ヶ月になろうとしているが、つい最近保育園に入れ始めたところだ。これまでは、ベビーシッターにみてもらって育児のサポートをしてもらっていたが、1歳半をすぎて、少しずつ言葉を発するようになると、現在雇っているベビーシッターでは、十分に彼の発達のサポートができないためである。通常家事手伝いとして雇われている人たちは、比較的低所得者で、教育を十分に受けられていない人たちが多いため、いわゆる保育園で雇われている保育士などと比べると、残念ながら、補助的な仕事に限定せざるをえない。ただ、その分人件費も安いということになる。

保育園は、多くのところが2歳児から受け入れる。ルワンダ人が通うところは割安ではあるが、ルワンダのように援助関係者が常時いるようなところだと外国人が通う施設があり、そちらはかなり高い。International schoolに所属する保育園・幼稚園となると子供一人ごとに年間100万円〜200万円程度する。

特に途上国で子供に良い教育を受けさせようとすると、自国と比べてかなり高くつくというのが実態。外国人が住むエリアは、家賃も高額で、生活費が日本よりかかるため、固定収入がある程度ないと、家事負担を減らすためのワーカーを雇えないことが多い。また、教育体制も発展途上である。そのため、乳幼児中は、大きな病気にかかりさえしなければ悪くないが、ある程度子供が大きくなると、育児は難しいと思う。


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ルワンダのビジネス環境概観
ルワンダのGDP成長率は、近年の5年間で約8.2%となっており、(ルワンダ政府公式発表数字)、アフリカの中でも注目を集めている。
今回は、特にビジネス環境についてまとめてみたい。

起業の環境は世界8位
つい最近世界銀行がビジネス環境ランキング(投資環境や開業するにあたっての様々な許認可の容易さ等の指標からなる)を発表したが、ルワンダは、全体では52位でしたが、その中の起業のしやすさでは、世界のトップ10入りの8位となり、毎年順位をあげている。
http://www.cnn.co.jp/career/35037931.html
http://www.doingbusiness.org/rankings
私達が2011年末にルワンダで会社登録した際には、ワン・ストップサービスをうたうRwanda Development Board(ルワンダ開発局)という組織で手続を行ったが、24時間以内に窓口かオンラインで登録手続が完了するという触れ込みだった。実際は、オンライン上で説明されていない資料提出を求められたりと結局1週間近くかかったが、手続料は無料。窓口でも数千円ですむ。現在は、登録時間はさらに短く6時間とされている。

高い援助依存率しかしまだ低い民間投資
こうした政府の起業を促す背景には、高い援助依存率がある。つい近年まで、援助依存率が50%を越えていたが、いまでも国家予算の40%近くを海外からの援助に頼っている。一方、GDPに占める民間投資は、まだ20%程度しかなく、特に海外直接投資(FDI)は、2%弱となっているため少しでも援助比率を下げ、民間投資を促し国内産業を育て、歳入を増やすべく努力をしている。
Convention Center
起業はしやすいが税金等の制度が未熟なため、多少の投資リスクがある
会社登録をすると、毎年、聞きなれない税金を課されていて、不思議なことがある。例えば、清掃税やパテント税(会社名を維持するため)を毎年、それぞれ約200米ドルと100米ドル払っている(額は会社の規模によって変わる)。また人件費は、基本給の20%〜30%が所得税、8%が年金費用として支払われることとなり、結果的に負担は全て雇用者のものとなるので、支払う給与の約4割増しの負担が雇用者として必要になる。法人税も、従来までは農業セクターを除いて免税がなく、一律30%だったが、ようやくここにきて、一定の売り上げ以下の場合、税率が現行の10分の1に下がる見込みとなっている。また4半期に100万ルワンダ・フラン(約74万円)以上の売り上げがあると、付加価値税(VAT)の課税対象業者となり、売上の18%が課税されることになる。さらに税制度が未熟なため、国税局の担当者が十分に仕組みを理解しておらず、不合理に追徴課税されることもある。また近隣の東アフリカ共同体と比べると、内陸国で(インド洋の他国の港までの陸路の距離は1000km以上)輸送コストや電気代が高い(kWh当たり18円くらい)などデメリットもある。しかし、いろいろ税金が高い等のクレームがあったことから、税率の見直しや税申告のモバイル化など時代のニーズに応じて制度を見直す動きになっている。

政情が安定し、汚職が少ない
ほぼ1党独裁政権の下、安定政権を築いてきたルワンダは、治安の良さや汚職の少なさでは、アフリカでは群を抜く(国際的な調査でもアフリカではトップ)。そのため、ルワンダを拠点にして東アフリカでビジネスを展開するという選択肢もあるかと思う。実際、例えば韓国は、ルワンダをアフリカ進出の拠点と位置づけ、近年進出が著しい。KOICAというJICAと同様の国際協力組織があるが、ここのルワンダでの青年海外協力隊員数は、約100人と日本の2倍以上(職員規模もアフリカで最大)、KTという韓国の通信会社は、高速インターネットであるLTE(Long Term Evolution)のルワンダでの整備を受注し、またLGやSamsungは首都のキガリで直営店の展開をしている。現在ルワンダで登録されている邦人企業は3つぐらいしかないが、BOPビジネスなどについて、東アフリカへの日本企業の進出の拠点としてルワンダを検討してみる価値はあると思う。



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