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ルワンダにアフリカ支部の拠点を置く、インド大手IT会社のユニークな従業員教育
こちらの繊維会社でジェノサイド後、長いこと現地法人社長をやっていた知り合いで、こちらがルワンダに来てからかかわっているバナナテキスタイルプロジェクトの関係でいろいろと相談をしたり、協力してもらったりした人物がいる。しかし、1年以上前に突然社長職を退いてインドに帰ったとの情報を得ていたので、連絡をたまに取り合っていたものの、もうルワンダには戻って来ないのかと思っていた。

ところが最近、彼がルワンダを訪れる予定があると聞きつけたため、連絡を取り合ったところ、既にルワンダにやってきて滞在していることが分かり、滞在先へ訪問してみた。すると、単なる訪問ではなく、新たなビジネス設立のための拠点づくりをしている最中で、滞在先は、新規オフィス兼住居であった。

よくよく話を聞いてみると、彼は、インド大手IT会社Payoda(http://www.payoda.com/)のアフリカ支部の社長に就任して、ルワンダを拠点に展開するというのだ。どうも親戚がこの会社の会長らしく、その縁でこの業界の運営に携わることになったようだ。この会社は元々アメリカでビジネスを開始して、アジア、ヨーロッパと展開をしていて、この度、この知人がアフリカでこのビジネスを展開するための先導を切ることになったそうだ。

今ルワンダでは、東アフリカのICTの拠点になろうと、全国的な光ケーブルの敷設や、移動式IT研修バスの配備、子供1人1台パソコン(one laptop per child)事業の展開などを行っていて、ICTについては、政府をあげて熱心に取り組んでいる。そんな中、韓国や中国のIT関連会社が母国の援助機関と協働してICT事業に参入するケースが見受けられていたが、このインドのIT会社は、E-governance やE-educationなどと関連してICTの包括的なサービスをパッケージとして提供できるという。また現地の人材を徹底的にトレーニングして、現地で独自にシステムをカスタマイズしたり管理を行うことができるようにすることにより、本社の人材が足を運んだりしてフォローアップする必要がないようにすることが目標という。

話を聞いていて、興味深かったのが、仕事のトレーニングだけでなく職員の人格形成のトレーニングもあわせて行っていると言っていたことである。どういう意味かと聞いてみると、この会社どの拠点でも、瞑想やヨガの時間を設けているという(http://www.payoda.com/my-payoda/payodian-culture/)。
なるほど、心身のバランスを整え、集中力を高めるのに瞑想は良さそうだ。講師がインドから来るそうで、ただで参加できるから、私もぜひ来たらと誘いを受けた。ただ、ルワンダの場合、瞑想の習慣はこれまでなかったため、瞑想には慣れないかもしれないが、うまく導入できれば、仕事の効率を上げるのに効果的と思われる。ただノルマを課して、成果だけを求めても、従業員が心身を充実させて仕事に長く貢献することは難しいだろう。また口が達者であるものの、実際の作業が遅れがちであるルワンダの職場環境には、メリハリのある刺激的な従業員教育となることが期待される。職員を、人格形成を含めて総合的に育てるという発想は、日本の会社にも伝統的に見られるものであり、アジア文化の共通点を発見して興味深かった。この会社のアフリカでの今後の展開に注目したい。




 
| Rwanda (その他活動) | 23:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
フェアー価格ってなんだろう:フェアトレードビジネスを成り立たせる適正価格設定の難しさ
2009年よりルワンダの伝統バスケットを日本に輸出するフェアートレードビジネスに関わってきた。そして最近、取扱商品や新たに開発した商品をルワンダ国内で販売する試みを始めた。日本市場だけのビジネスだと季節に影響され、織り子の女性たちになかなか安定したオーダーが出来ないからである。
Ruise B Rwanda product 1
Ruise B Rwanda product 2


しかし、ルワンダ国内市場の場合、お土産屋やホテルなどでの販売価格を見ると、私たちが取り扱っているようなものを結構安く売っている。そのため、国内で売るためには、織り子から買う価格も日本向けと比べて下げざるを得ない。とはいうものの、下げすぎても、女性たちの労働コストや材料コストに見合わないものとなってしまうため、その点の十分な考慮が必要だ。

実際、小売店への販売促進を始めたのは最近なのだが、想像以上に小売店の買取希望価格が低く、また品質などの差別化を理由により高い価格で買い取るように訴えようとしても、自分たちが買っているところでも十分いい質のものが確保できると小売先が譲らない。そのため、これまで店頭で売っていない全く新しいものや、他が真似できないような工夫をした商品でないとこちらの思うように商品を扱ってもらえそうにない。

また場所によっては、その地域で仕切っている団体が、顧客の観点からではなく、あくまでも自分たちの保身のために、同じようなものが別の地域から入ってくるのを嫌がることも分かった。本当のところは、他からデザイン性や機能性、質に関して優れた商品が並べば、相乗効果として彼女たちの製品もより売れるようになる可能性があるにもかかわらず、自分たちのテリトリーを守るという発想のみで私たちの商品を店頭に並べるのを認めてくれない。これでは、お土産品の質はあがらないし、いつまでも現状に満足したまま、競争原理に基づいて自助努力をするのを怠ることにしかつながらないのだが、そのあたりの柔軟性が思った以上に乏しい。

もしルワンダ全国的にこのような体質だとしたら、独自に店を持たない限り、適正価格でいいものを売っていくことは出来ないかもしれない。
Ruise B product
それにしても、ビジネスとして成り立つためのフェアな価格設定というのは悩ましい課題である。日本向けでは女性たちの労働対価を考慮し、それなりに高い価格で買っており、輸出をしている同業者に比べればはるかにフェアーな価格で取引をしていると思う。しかし、ビジネスとして成り立つためには、例えば高価格に設定した商品が継続的に日本で売れることや、輸出にかかる輸送コストを極力下げることなどが必要な条件となるが、これらを実現するのは容易ではない。一方ルワンダ国内については、同業の小売業者のルワンダ人は、みんな生産者から商品を買いたたいて購入し、正当な労働対価を無視した価格でしか買い取らない上に、外国の訪問客のニーズや価格の適正さをよく考えないで、ただただ安く売ろうする傾向があることが分かった。そのため、適正価格を払って購入し、それを土産物屋で売ろうとすると、下手をすると買った値段より安く売らないと買ってもらうのが難しい。かといって買いたたいて売ろうとすれば、それはフェアーな取引ではなくなってしまう。

そもそも、フェアートレードというのは、先進国と途上国という国力の差のある中での考え方であって、途上国の国力が向上し、工芸品の価値や労働対価が上がっていった時には成り立たなくなってしまうのではないか。
もし、買取価格が倍になってしまえば、例えば日本との関係でいえば、このビジネスは成り立たなくなってしまう。そういう意味でいえば、途上国の製品を少なくとも労働搾取とはいわれない程度で、現地の平均よりは少々上回る労働対価を払うことで成り立っているというのが実態のような気がする。そもそも、工芸品の評価は 難しいのだが、現状として素材は違うものの、作る精度や精巧さ、技術という点で、まだ先進国製品とは差があるので、かろうじてフェアトレードが成立していると言えるが、「持続可能でフェアな取引価格」を設定することは、思った以上に容易ではないことを、最近ますます痛感している。

このような現状を踏まえた上で、できるだけ作り手と買い手がハッピーになる価格設定の中で、生産者はできるだけ質の高い製品を作り、一方、買い手の方は、ターゲットとなる消費者層にアピールしながら、販路を拡大し、買い手の方が納得できる価格での販売を実現できるようお互いに努力することが求められる。

とりあえず、ルワンダ国内市場では、同じ商品形態があふれているので、少しでも違う商品開発ができるよう努力をし、これを少しでもフェアーな形で購入し、適正価格で売っていけるようにしていきたい。
   
| Rwanda (その他活動) | 20:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
ルワンダはビジネスフレンドリー?
自分たちの滞在ビザを確保することや現在行っているプロジェクトやコンサルティングをビジネス展開するため、会社登録をすることにした。11月の下旬から会社登録の手続きを行い、12月1日に登録が完了し、証書が発行された。
会社登録の手続は、通常ワンストップセンターといわれるルワンダ開発局(Rwanda Development Board)で行う。
RDB
RDB2
うたい文句は24時間でできる会社登録!オンライン登録も可能というので、ネットを通じて登録をすることに。インターネットの接続状況がよろしくなく、オンライン登録だけで作業をしていた夫が3日つぶす羽目に。しかも、手続が完了したかと思い度に何か添付書類が足りないというレスが返って来る。また返事をするとそれではなくて、これだといってきた。それにしてもインストラクションが不親切である。初めからきちんとオンラインでも受付窓口でも明らかになっていれば、無駄に作業をしなくて済むし、効率よくできるのだが、そうはいかないのが、アフリカである。
さて、追加の書類に立会人がいるため、ルワンダ人の知り合いに署名をお願いしたりして準備し、オンラインでまた書類を送ると、まもなく、ようやく完了したので、証書をとりに来られたしとの連絡がきたのが、その翌日。登録の手続を始めて約1週間後の12月1日だった。ルワンダ開発局のオフィスに行ってその旨を伝えると、発行された登録証書をくれる。登録料は、通常15000FRW(約2100円)なのだが、これを支払おうとしたら、係員が「オンライン登録の場合は、いらないのよ」といい、何も支払うことなく、会社登録は完了した。
要領を得ないインストラクションもあったが、結果的には、1週間程度で登録できたので、土地購入の登録など他の手続と比べるとはるかにスピーディーではあった。
実際、周辺他国の会社登録の様子を聞くと、はるかに時間とお金がかかるようだ。ケニアで会社を立ち上げたある友人の場合は、会社登録に1年かかり、費用も100万円ぐらいかかったという。賄賂や不正が一般的な国では、外国人にとって会社登録はかなり大変なようだ。
それに比べるとこと会社登録に関しては、ルワンダは、かなり簡単といってもいいかもしれない。しかし、会社設立後の運営による徴税や監査などは、ルワンダは厳しいようで、外資系会社がかなり苦労をしているのを聞いている。この点は慎重に進めなければならないが、登録に関しては、かなり手続を簡素化して、登録しやすくしていることからアフリカの中でも投資促進を進めているだけのことはあるのかなと思えた。
今は基本的に、税金や手数料、投資などで出費のみが続いているが、この立上期間を無事に過ごして「アフリカの営利会社」としてきちんとできたらと思う。肝心の「何をしている会社なのか」については、後日に。
| Rwanda (その他活動) | 17:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
ネイルサロンは男性にも人気
キガリで最近月に1回ペースでペディキュアサロンに入っている。
nail salon
マニキュア・ペディキュアのサロンは、髪のサロンの脇で同時に行われている。1時間ぐらいかけて、爪切り、爪回りの手入れ、足裏クリーニング、マッサージ、色付けを行う。これで、700円弱。お手ごろな値段だ。欧米人の女性達も結構利用している。
しかし、これまで行って興味深かったことは、ネイルサロンには結構ルワンダ人男性客がいるということである。男性たちは、色はさすがに塗らないものの、手と足の爪の手入れを丁寧にやってもらうのだ。日本では、珍しいかと思うが、どうもこちらでは、爪の手入れも所得が安定している男性は面倒くさいのか自分でやらないらしい。ただ、見ていると若者というよりは、中年以上の年齢層の男性が手入れに来ているようだ。
先日は、西アフリカ出身の中年男性と思われる人が私の隣に腰をかけ、なにやらフランス語で話しかけてきた。わかる範囲で適当に受け流し、ちょっと分からないところは、英語で応答する。どうも聞いていたら、国連関係の仕事できているマリ出身の人と分かった。手入れをする女性達にいろいろ話しかけ、笑いをとる。単なる女性好きおやじと見えなくもないが、週末だしこういう時間が気分転換になるのだろうと想像してみていた。

週末の和やかなひと時。なんでも自分でやりたがる日本人にとってはちょっと贅沢なサービスだが、ルワンダ人やお客さんとコミュニケーションをとるにはいい場かもしれない。
| Rwanda (その他活動) | 18:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
ルワンダの伝統絵画:イミゴンゴ!
先日、ルワンダの数少ない伝統工芸品であるイミゴンゴ(imigongo:「背中」の意味)の生産組合を訪ねてきた。
組合入口2組合入口
イミゴンゴは牛の糞を薄めたものやルワンダでとれる薬草、バナナの葉、土などを配合して出来た自然染料を使って木板にデザインの下書きをし、これらの染料を重ね塗りをして出来たものである。南東部を収めていた王様(領主)の息子が19世紀に家の壁を飾り、家の中を 美しくするために作り出したものだそうで、当時の藁ぶき屋根の家が一般的だったころに壁そのものとして使われていたようだ。しかし、次第に人工塗料を使ったものが、普及してくるに従い、イミゴンゴの生産量にも陰りが見えてきたころ、ある女性団体がこの伝統を守るために再度生産に力をいれた。しかし、1994年のジェノサイドで活動が止まってしまった。その後夫を失った未亡人たちが中心となり、このイミゴンゴの生産活動が再開され、この団体は、イミゴンゴを考案した王子の名にちなみカチラ(Katira)という名前がつけられたそうだ。
歴史的な経緯の説明版も組合の事務所にあり(こうしたたぐいのものは初めて見た!)しっかりしている団体かなという印象を受けた。
特に今年、このイミゴンゴの全国工芸品展での際立った展開が目に付いた他、最近できた高級ホテルの壁を一面に飾る装飾アイテムとして活用されている。
以前からどんな風にこの牛の糞を活用してこの作品をつくりあげるかに非常に興味をもっていたので、直接生産現場に行ってみれたことは大変有意義だった。
イミゴンゴ壁への飾り
工程には3段階あり、一番時間がかかるのが、この自然染料を準備すること、特に黒の色を準備するのに1カ月余りかかるようだ。
黒色づくり
というのも、この黒の色を出すのに、3つの種類の植物を使うのだ。具体的には、バナナの葉を灰にしたものにアロエの葉の樹液ともう一つ別の植物の果実からとれる液体を混ぜて壺に入れ1カ月置くそうだ。
アロエ黒
アロエ液体
イミゴンゴ下書版
この間、デザインの下書きをし、最初のベースの色(自然な緑色)になるのが、牛の糞を水で薄めたものである。これを丁寧に指を使って下書きの上にのせていく要領で塗っていく。水で薄める前の牛糞らしきものを触ってみて臭いを嗅いでみると確かに牛糞!かなり強いにおいがする。
第一段階色塗り
これが第一段階。その後、黒や白、赤などの色を加えていくのが第二段階。
イミゴンゴ塗り作業
この後5日ほど乾燥させ、最後の仕上げの黒を中心とした塗装が最後の段階で、5日ほど乾かすと完成する。この過程を経たものは、牛の糞の臭いがなくなるようだ。(模倣品も出回っているが、違いは、模倣品は牛の糞の臭いがしてしまうことだ。)
したがって、染料を作るところから数えると1カ月半近くかかることとなる。
ちなみに、白は、陶器づくりに使われる白陶土から、そして赤色、黄色、灰色などの色のサンプルを見たが、すべてルワンダでとれる土からつくられる色である。自然な色から来ているので、仕上がりが優しい感じだ。
自然色
さて、デザインがどのように出来たかだが、もともと野生動物のイメージから出来たパターンの基本形があることが分かった。インパラやら象などからイメージされた模様。そのパターンを繰り返したり組み合わせることで美しいイミゴンゴのデザインが出来上がっていく。
デザインのもともと
最近は、こうした幾何学模様だけでなく、ルワンダの踊り手たちが使う道具や踊り手たちを模したデザインなど絵画的なものも出てきた。
しかし、個人的には、壁の装飾として始まったころの白黒をベースとした幾何学模様のものがオーソドックスだが、一番きれいかなと思う。
イミゴンゴ白黒
しかし、象を模した曲線系のデザインも美しいことが分かり、これをサンプルとして購入することにした。
白黒のデザインは、日本の家の壁へのポイント飾りとしてもいけそうだ。
自分たちの壁飾り用には、新しいタイプのもので、色の組み合わせが落ち着いているデザインを選んだ。
イミゴンゴサンプル
油絵とはまた異なる絵画を楽しんでみたい!

| Rwanda (その他活動) | 18:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
ルワンダ全国工芸品品評会
6月下旬にここ数年毎年やっている、全国の郡、県を勝ち抜いてきた工芸品が一堂に集まる催しが今回は、ルワンダ最大の国立競技場、アマホロ(平和)競技場の小ホールの方で、開催された。
主催者の産業貿易省の工芸品担当部長から連絡をもらい、工芸品の評価をするとともに、今後の市場開拓のためのワークショップにも輸出事業者として出席してほしいといわれた。しかし、最終的に都合があわず、ワークショップはまともに出られなかったのだが、工芸品の展示会場には何回か赴いた。
いずれにしても、私が何よりも見たかったのは、昨年と比べ、工芸品の質や種類がどのように変化しているか、だった。
ざっと見たところ、結論としては、昨年に比べ、確実に質や種類に変化がみられ、生産者の技術の向上が見られた。気になったものを列挙してみる。
工芸品展5
工芸品展6
特に昨年とくらべると、Imigongo (イミゴンゴ)という牛の糞を活用してつくるアートは、昨年に比べ、かなり種類が増え、デザインが多様化し、インテリア装飾のアイテムとして魅力的なものになった。こうしたものの中から、日本で、バスケットと一緒にインテリア装飾に使えそうなものを一部サンプルで送ってみようと思っている。
工芸品展1
また、ハンドバッグのたぐいは、以前研修を実施したバナナ繊維を使ったものがまた出展されていたが、中に袋をつけたり、染色や色の組み合わせに工夫がみられた。また、地元産ではないようだが、ubuhibu(ウブヒブ)という繊維をつかって、バナナ繊維バッグと同じようなデザインのバッグを展開した生産者組合もあった。
工芸品展4
工芸品展8
工芸品展9
しかし、バナナ繊維やウブヒブともにまだ粗さがあるので、
完成度をどう上げるかが課題である。現在、バナナ繊維を活かした織物系クラフト製品を新たに開拓すべく、研修案を準備しており、産業貿易省の予算がつけば、すぐに研修を実施する予定である。

また、ルワンダ製革製品の展開は、特に関心を寄せるものだった。比較的最近ルワンダ開発局によって、マサカ地域に革製品や食品加工のためのインキュベーション及び研修施設ができて、注目をしていたが、キガリ市内にも牛の屠殺場があり、皮の加工も展開されているようだ。地元で皮製品が買えるようになると、常に需要があるので、いいビジネスになるだろう。
工芸品展2
陶器に関しては、昨年と同じ団体が出ているようだったが、今年は、一層種類を増やし、デザインも多様化した。陶器が重いのが難点だが、日本人が好きな藍色的な色のものも多く、私も家に、地元の食器を揃えている。今回、また買い足してみた。
工芸品展7
産業貿易省が主催したのは今年が初めてではないのだが、最終日は、品評会の表彰式とファッションショーが、ホテルミルコリンで行われたので、オフィシャルな催しとしては、今年が初めてということになったようだ。
ファッションショーは、品数は少なかったものの、初めての試みとしては、頑張ったんだろうなと思われるものだった。キテンゲをアレンジしたワンピースはユニークだなと思ったものの、多くは洋装のドレスだったので、このあたり、もう少しアフリカらしいドレスの展開ができないかなと素人ながらに感じた。
アフリカ布をいかしたカジュアル巻きスカートや男性もののショーツなどがルワンダの団体を通じて、アメリカ市場に出てきていて、これ日本でもいけるのではないかと思ったが、
http://fashionetc.com/news/fashion/2376-nicole-miller-indego-africa-skirts-shorts-bracelets
こうしたファッションショーに出てくるデザインなどを活かしたものが、カジュアルものに応用できれば、他の市場にも販売できると思われる。

こうした工芸品展や産業展をみると、国の発展ぶり、今力が入れられている産業分野が見えてくると同時に改善点も見えてくるので面白い。
自分もこの改善分野に関わりながら、ルワンダ工芸品の質の向上、製品の多様化、市場開拓に多少なりとも役に立てればと思っている。
来年の品評会へ向けて、新たに目標ができた!

| Rwanda (その他活動) | 02:19 | - | - |
りんご栽培始動中!
西部県Nyabihu郡にある丘陵地に段々畑状になっている一画の公有地がある。もともとここにジャトロファの木の適用性実験をやっていたのだが、この地域は、予想以上に寒暖の差が激しく、涼しかったため、全く育たなかった。そこで、この涼しさに適用しそうな木、りんごを植えてみることにした。
apple site 1
ルワンダでは、リンゴの栽培が盛んではなく、市場に出回っているリンゴはすべてウガンダなどから来た輸入ものとなっている。しかし、気候的には栽培が可能な地域がいくつかあることから、今回他のいくつかの地域でリンゴの試験栽培を開始している農業技術者の協力を得て実施をすることにした。
さて、今回、対象地に移植した木は、Red Rome (Rome beauty) 。
Red Rome
しかしこの木をただ移植して植えるだけだと実ができるまでに3年ぐらいかかるという。そこで、接ぎ木をして早く実をつける方法をとることにした。接ぎ木したのは2種類。同じRed RomeとWinter banana 両方ともウガンダから来たものだが、前者の方が、甘みが強く後者は糖分がやや少なく酸味がある。特に後者の方が成長が早いため、区画の半分はWinter Bananaを接ぎ木することにした。
Winter banana
さて、移植したのが、昨年の2月末。一部接ぎ木を数カ月前にしたばかりだが、最初に接ぎ木をしたものが実をつけはじめた。
apple site 3
確かにリンゴの方がここの土壌や気候条件にあうのか、根付いており、順調に育っている。最近のモニタリングで実が一つなったのが確認できた。管理がうまくいけば、定期的な収穫が期待でき、将来的には地域の集落の追加収入になるのではと思われる。
| Rwanda (その他活動) | 17:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
女性の副収入源創出の方法:コーヒー組合の事例
日本にも輸出をしているルワンダで品質では常に1,2位を争うキブ湖にあるコーヒー農園がある。つい先日、このコーヒー農園を経営している統括組合長とアメリカ市場等のマーケティング支援をしている女性と打ち合わせを行った際、コーヒー農園で作業をしている組合の女性たちの副収入創出方法として、アガセチェなどのバスケットの生産を考えていて少し研修も始めたが、女性たちのスキル向上への支援や日本市場への開拓支援に力を貸してくれないかという依頼だった。

そこで、すぐに依頼された支援ができるわけではないが、まずは、その女性たちがつくっているものを見てみようと答え、さっそく土曜日に組合長直々の案内で訪れることになった。当日の朝に旦那が食中毒で運転できず、現地入りしていた組合長がわざわざ3時間近くをかけてキガリに迎えにきてくれた。というのも組合の女性たちが2−3時間をかけて早朝から歩いて集合場所まで向かっているので予定が変えられないというのだ。交通の便がない地域では会合のアレンジも柔軟にはいかない。そうか、じゃこれは何がなんでもいくしかないわけね、と意識をして現場に向かった。

組合長が現地とキガリを往復したため、午前中到着の予定が午後1時半を回ってからギセニの彼らのオフィスに到着し、コーヒーの洗浄・選別ステーションが会合の場所だったのだが、そこまでさらに30分近くかかった。しかし天気は雨模様。雨が降り始めたころ到着したが、すでに女性たちが首を長くして待っていた。歓迎のダンスのショーもあり、なにやら歓待されたが、雨の中だったので、手短に挨拶をした。
コーヒー組合女性たちとの会合
残念ながら、会場のテーブルに陳列されていたアガセチェの質は正直いって国内でも売り物になるようなものではなかったので、これはまだまだ時間がかかりそうだなと思いながら、挨拶のなかでは少し前向きなコメントをした。さらに5つの組合の女性たちが持ってきたものと一緒に記念写真を団体ごとに5回ほど行った。
Coopac cooperatives women
それにしてもコーヒー農園をまとめあげる組合長とコーヒー豆を育てて、現場で働く組合の組合員との関係をみていると、領主と農民といった関係か。組合長と組合長夫人は、えらく高いところにいる人のような扱いだ。
会合後は、収穫の時期が近いため、組合員たちが組合長夫婦によってきて、いろいろと話をしているようだった。
ひととおりの話が終わった後、組合長のギセニの家に行き、今後の話をした。組合の方から研修の費用を出すことは可能ということなので、こちらが普段バスケットのオーダー出している組合の管理者に相談し、トレーナーを派遣できるか話をしてみてもよいという話をした。しかし、同じバスケットやアガセチェをつくってもすでに日本向けのビジネスでは16の組合300人強の女性たちが関わっている中で、さらに200人以上の女性たちにオーダーするのは難しいところである。そのため、こちらで関心をもっていてルワンダでまだ作られていない商品を生産国であるウガンダなどからトレーナーを派遣してもらい、こちらでつくれるようにする方が差別化できてよいのではという話をした。

さて、なぜ彼らが、コーヒー農園の女性たちの副収入創出支援をしたいのかといえば、キガリはともかく、農村地域は男尊女卑がはなはだしく、コーヒー農園で稼いだお金はぜんぶ男性がもっていってしまうそうで、女性の手元には残らないという。男性は、バナナビールなどを飲んで、妻に暴力をふるうなど女性が虐げられているケースが多いようで、女性たちが自分たちで収入を得られるものづくりを通じて副収入を稼ぐことにより女性の自立支援を促したいということのようだ。
そんな試みの中で興味深い成功事例があるという。それは、アメリカのフェアトレード会社が支援したらしいのだが、女性組合によるコーヒー農園運営というのが2007年ごろから本格化し、ルワンダでも行われているCup of Excellenceというコーヒーの品評会で、2009年は3位、2010年は2位という輝かしい評価を受けたそうだ。この女性組合によってつくられたコーヒーは、通常の取引価格よりもキロ当たり1−2ドル高く売れるそうで、これによって副収入を得た女性たちは、子供たちを支えるだけでなく自分のものも買えるようになり自信をもつことができ、自立的な生活に改善されつつあるという。こうした事例の話もあり、組合長が女性の副収入源創出に熱心なのかなということが想像された。
いずれにしても、女性の自立支援につながるビジネス創出はやりがいのあるところなので、うまくこのお手伝いができればと思っている。
 



 
| Rwanda (その他活動) | 16:24 | - | - |
教科書の配布回りで面白いもの発見!
JETROの支援を経て、RuiseBでルワンダのバスケットづくりのさらなる品質向上を目指して教科書をつくったのだが、それを全組合の生産に関わる女性たちに配布して回った。
教科書配布1
教科書配布3
その時にある組合に訪れて面白かったのが、日本人が関わっているビジネスということで気を使ったのかわからないが、Nissan, Honda, Lexus といった日本車の車に関わる名前のついた小さなボール状の飾りに縫われているものを一生懸命見せてくれたことだ。こんな現場でも日本のイメージといえば、車ぐらいなのか、、、と思うとちょっと残念な気もしたが、写真に収めておいた。
日本車名の入ったボール状飾り
現場にいくといつも何らかの発見があるが、女性たちの身なりや表情がよくなってきたのは確かだ。一緒にいる小さな子供たちや赤ん坊も元気がいい!こちらがいつも元気をもらえて楽しくなる。あまり見つめているとたまに泣かれることもあるけど(苦笑)ほとんどの場合は、笑ってもらえる。
子供たちの笑顔
小さい子供を抱える女性たちにとってバスケットづくりは育児と一体になっているものなのである!
バスケットづくりは子供と一緒に
そして日常の生活などを一緒に働いている女性たちとともに共有しあう場でもある。どこの国にいっても女性たちの傾向は同じだなあと感じるが、話好きだ。
現場を回ったついでに集合写真をとるのもカメラを持っていない女性たちにとっても私たちにとってもちょっと楽しい瞬間である!
女性たちと一緒に
| Rwanda (その他活動) | 17:19 | - | - |
ルワンダ・バスケットビジネスの現場から:最近の動向
複数のプロジェクトを掛け持ちしているため、生産者の現場に行くのは、これまでは月に2回ぐらいがせいぜいだったのだが、ここ1カ月ぐらいは、週1ぐらいのペースで生産者とコミュニケーションをとっていた。現場に行くと、やはりいろいろと普段見えていないことが発見されたり、問題点が浮き彫りになったりして、現場に通うことの大切さを感じることが多い。

私が日本に休暇で発つ前に、ある組合のベテランの女性に次のオーダーはまだか?と聞かれていた。幸い昨年11月に日本で開かれたインテリア・リビングデザイン展でRuiseBのバスケットについて好評をいただき、また新年早々、朝日新聞にRuiseBの記事が掲載されそうだという話があり、日本へ行く直前にまた新しいオーダーを入れることが出来た。
しかし、これまで継続的なオーダーをしてきて、組合の統括組織にお金をすぐ振り込んでいるにもかかわらず、末端の織り子へはなかなか支払いが済んでおらず、「私たちの生活は楽になっていない。現金がいまだに入っておらず、食べるものに困っている」などとの苦情があがってきた。こうした支払いの問題は、仲介しているキガリ市や組合の統括組織の管理能力に起因することなのだが、私にも助けを求めて末端から声があがってくることが多い。
さらには、オーダーの仕方について、能力に応じた組合ごとの振り分けをしておらず、不公平だとか効率が悪いといった話も聞こえてきた。これについては、私の方も全部の組合の現場を回り切れているわけではないので(本来は16全部の組合を回らなければいけないのだが、そこまではやりきれないので)、組合が納品をしてくれる際に、そうした話を様々な組合からできるだけ聞くようにしている。その後、本ビジネスに協力しているキガリ市の担当者と課題について話し合い、さらに組合の統括組織の幹部も呼んで協議をし、迅速な対応を行うようにしている。

さて、当該ビジネスに間接協力しているキガリ市が最近、様々な国連組織と、このバスケット・ビジネス・プロジェクトの生産能力を上げるために、ソフト・ハード両面の支援を行うことに関する覚書を結んだ。このプロジェクトの拡大を進めるため、元々16あった組合に加え、キガリ市が新たに14の組合を組織・動員し、技術研修を行うという。
trainer competition
そのための指導用トレーナーも、70人近く、既存組合の中から技術競争を経て選考された。
売り先については、RuiseB以外も想定しているようだが、具体的な販路はこれから開拓するようだ。

日本へ一時帰国をする直前の2010年末にこの研修開始の式典があって参加したのだが、参加した織り子の女性の数は、なんと2000人にも及んだ。
training initiation ceremony2
training initiation ceremony3
これほどまでの大規模な研修が必要になったのは、やはり国際市場をもっと拡大したいからなのだろうが、これまで彼女たちが実現してきた、ビジネスを通じた高品質の商品化に関する技術力の向上は、私たちRuiseBの継続的なオーダーと、このバスケットの生産体制の強化や輸出促進をするために資金的にサポートしてくれたJETROなど、日本のチームの資するところが大きい。一方今回の動きの中では、国連組織に気を使ってか、キガリ市の副市長から日本やRuiseBの言葉が式典中に1つも出て来なかったのが気になった。とりあえず、私個人の紹介はあり、多くの組合女性たちからの期待を引き続き感じたが、RuiseBなどの日本チームに関する紹介を式典でもっとしてほしかった。
training initiation ceremony1
今回の国連組織の支援には、RuiseBが直接的に責任を負うわけではない。また、徐々に、出来る範囲で、高品質を維持しながらビジネスを拡大すべきと考えている私たちにとって、いきなり倍近くも生産者を増やしてしまった国連組織・キガリ市の動向には不安が無いわけではない。しかし、これだけ大規模になった生産者団体が、少しでも販路を確保できるよう、私たちとしても出来るだけの支援はしなければいけないと思う(困っている女性がこれだけの数いるというのは紛れもない事実なので)。

それにしても、現場では、日本からのオーダーは、「ユリのオーダー」となってしまうのが、課題である。どうも会社の認識を彼女たちがうまく持てないのか、個人を通じた認識になりがちだ。2000人もの女性たちの熱気を感じ、招待客の中で唯一直接オーダーをしてきて、多くの女性たちにも覚えられているせいか、ある意味キガリ市の副市長よりもよっぽど温かい熱い歓声をいただいた。

こうした熱い女性たちの眼差しを受けて、できるだけ多くの女性に仕事を与え、日本に商品を送り届けたいものだ。日本でしてもらっている営業努力、商品展示などの様子を現地の織り子の女性たちに伝え、女性たちのモチベーションを上げながら、高品質製品の生産・維持に向けた努力を女性たち自身でできるようにしていかなければならないだろう。
| Rwanda (その他活動) | 02:22 | comments(0) | trackbacks(0) |