2009.05.17 Sunday
番組取材を通じて出会った人たち:DVDを持って再訪!
昨年の5月からテレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」の現地での取材・コーディネーション請け負うことになり、環境ドキュメンタリー番組の制作のサポートに初めて携わった。様々な取材を経て、2月の末から3月の上旬の約2週間で日本から撮影スタッフが来られ、現地での撮影を行った。
主たるテーマは、「携帯電話のルワンダでの意外な利用法」この中で紹介された1つの仕組みがVillage phone。ヴィレッジフォンとは、ノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのムハマド・ユニス氏の開発したマイクロファイナンスの仕組みを世界に広げるため設立されたグラミン財団とMTNというアフリカの大手電話会社が協力してできたサービス。コミュニケーションの手段がなく、電気も通ってない地域において、簡易型のアンテナの敷設や充電するためのカーバッテリーがセットになって地域の中心となるところに携帯電話を置くステーションを設置し、携帯電話を通常の携帯電話より割安の価格で利用でき、40%長く話せるサービスを提供する仕組み。


これを運営するオペレータといわれる人たちは、携帯電話をマイクロファイナンス銀行からローン契約をして購入し、6か月間で返金していく。オペレーターになった人たちは、通常小さな雑貨屋さんをやっていることが多く、電話の貸し出しサービスと併用することで売上が向上し、収入増により、彼らの生活の向上につながり、子供を学校へ行かせられるようになったり、保険に入ることができるようになる。


また、Village phoneは、それを利用する人たちにとっても大変にメリットがあるものだ。両親や子供など身近な人に電話をかけるのはもちろんのこと、ビジネス目的の利用(農産物の売り先を探したり、購入したい商品価格の下調べ、顧客への連絡など)や地域での会合の連絡、緊急の連絡(妊婦や病人の緊急の搬送依頼など)にも利用され、コミュニティーのつながりが強化されたとの声も多く聞かれた。
特に町から離れたところに住む人たちは、今まで1日かけて歩いたり、現地まで公共交通機関を利用して要を足していたのが携帯電話の導入により時間とエネルギーを節約し、目覚ましく効率的になったのである。国境に近いところでは、ウガンダなど近隣の国からもわざわざヴィレッジフォンを利用しにくる人がいるぐらいだった。
生まれた頃から電話が家庭に1台あった私たち日本人にとってはピンとこないかもしれないことかもしれないが、こうした電話を利用したことがない人にとっては画期的な変化を地域にもたらしたのである。
番組では、こうしたヴィレッジフォンの仕組みの紹介とこうして導入されたヴィレッジフォンの利用事例の中で顕著な成功事例を、ラジオ公募をして集めた中から事前に選び、選んだものを実際に訪れて撮影し紹介した。テレビはまだまだ一般家庭には普及していないこともあり、農村地域で使われるビレッジフォンの事例を集めるには、ラジオが一番。実際2日に分けて流したラジオ放送で、非常な反響があった。流したとたんに電話が山ほどかかってきた。多くのルワンダ人がどれだけラジオに頼って情報を得ているかがわかる。ジェノサイドを扇動したのもラジオの影響だったといわれているだけあって、ラジオから得られる情報がどれだけ国民の行動へ影響を与えるかが押し測れる。
こうして公募をするとマイクロファイナンスなどを通じて間接的に紹介してもらうよりはるかに効果的に集められた。中でも感心したのが、この電話をオペレータとしてサービスを提供している孤児の青年が兄弟や一緒に住んでいる孤児を助けるための募金をヴィレッジフォンを使って呼びかけたケース。若い青年ながらも、頼もしいユニークな事例だった。

またこの携帯を使って、オペレーターがキガリに親戚がいる利用者から頼まれて携帯にairtimeというクレジットを転送することでそれを現金に換えて、利用者に届けるといった送金サービスを展開したケースも興味深いものだった。
ヴィレッジフォンのようにコミュニティーの公共通信手段やビジネス取引の手段として貧困削減に役立てられるだけでなく、携帯電話が、ゴリラなど国立公園での野生生物の保護にも役立てられている。

番組では、元密漁者にスポットをあて、どのようにして密漁活動から転向して保護活動に携わるようになったか、携帯電話をパトロールなどの場でどのように保護活動に役立てているのかを明らかにした。
この元密漁者の住むコミュニティーに訪れ、住民に元密漁者のリーダーが住民たちに国立公園の保護活動やゴリラを守る活動の重要性を説明する場面を撮影するとともに、日本で撮影された日本の若者の携帯電話の利用法や携帯電話の廃棄、リサイクル事情についての映像を流して住民に見せた。
とにかくほとんどの住民が携帯電話をもっていないので、日本で起こっていることの全てが違いすぎて驚くことばかり。特に携帯電話が大量に廃棄されている映像などは、いったい何が起こっているのかわからないという感じだった。消費行動が日本とルワンダでどれだけ違うかに改めて気付かされた。
こうして現地撮影後、編集放送された番組のコピーを放送1か月後に受け取りそのコピーをもって番組に協力してくれた人たちの元へ届けてお礼の挨拶をするとともにDVDを見せて回った。
取材に訪れてから2か月余りたってからの訪問だったが、ほとんどのところでは撮影前から調査をしに来ていたので私をよく覚えていてくれて歓迎された。


特にうれしかったのは、元密漁者のコミュニティーに再訪して、撮影に協力してくれた地域の住民も集めて日本で最終的に放送された番組を見せたところ、言葉は現地の人にあまり理解されなかったかもしれないが、時には自分たちの写っている映像をみて、大変喜んでいる様子がうかがえた。上映の調整に夢中になって写真に収めるのを忘れてしまったが。。。
終わった後、上映会の準備を手伝ってくれた人が、こう話してくれた。「今回、初めて撮影されたものを見たけど、本当にうれしかったよ。普通は、撮影されたものを見られることがないから、とられても何のためにとっているのか、どうなったのかってわからないままなんだ。こうして撮影されたものを見れることによって、今後、こうした撮影を行う時に住民に協力を得るいいインセンティブになるよ。」
そうなんだ。私は、撮影された人たちは、当然できた番組をみたいだろうと思って、自ら足を運び協力してくれた人に見せて回ったが、こういうことをするのは例外なのか、、、と感じた。でも訪問したことでみんなが出来たものを確認でき、家族や近所の人などと「あら映っている」などといいながら楽しんでもらえたのは私も見せて回ったかいがあったなと思えた部分である。前述したように今回取材に協力してくれた人たちは、テレビを見たことがない人ばかりなので、こうして映っている映像を見ること自体が新鮮な驚きなのである。
テレビ番組の制作づくりに携わることによって得た人里離れた地域での人々との出会いそして新しい交友関係が続きそうで嬉しい。出会った人たちの今後の発展、成長も追っていきたい。
主たるテーマは、「携帯電話のルワンダでの意外な利用法」この中で紹介された1つの仕組みがVillage phone。ヴィレッジフォンとは、ノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのムハマド・ユニス氏の開発したマイクロファイナンスの仕組みを世界に広げるため設立されたグラミン財団とMTNというアフリカの大手電話会社が協力してできたサービス。コミュニケーションの手段がなく、電気も通ってない地域において、簡易型のアンテナの敷設や充電するためのカーバッテリーがセットになって地域の中心となるところに携帯電話を置くステーションを設置し、携帯電話を通常の携帯電話より割安の価格で利用でき、40%長く話せるサービスを提供する仕組み。


これを運営するオペレータといわれる人たちは、携帯電話をマイクロファイナンス銀行からローン契約をして購入し、6か月間で返金していく。オペレーターになった人たちは、通常小さな雑貨屋さんをやっていることが多く、電話の貸し出しサービスと併用することで売上が向上し、収入増により、彼らの生活の向上につながり、子供を学校へ行かせられるようになったり、保険に入ることができるようになる。


また、Village phoneは、それを利用する人たちにとっても大変にメリットがあるものだ。両親や子供など身近な人に電話をかけるのはもちろんのこと、ビジネス目的の利用(農産物の売り先を探したり、購入したい商品価格の下調べ、顧客への連絡など)や地域での会合の連絡、緊急の連絡(妊婦や病人の緊急の搬送依頼など)にも利用され、コミュニティーのつながりが強化されたとの声も多く聞かれた。
特に町から離れたところに住む人たちは、今まで1日かけて歩いたり、現地まで公共交通機関を利用して要を足していたのが携帯電話の導入により時間とエネルギーを節約し、目覚ましく効率的になったのである。国境に近いところでは、ウガンダなど近隣の国からもわざわざヴィレッジフォンを利用しにくる人がいるぐらいだった。
生まれた頃から電話が家庭に1台あった私たち日本人にとってはピンとこないかもしれないことかもしれないが、こうした電話を利用したことがない人にとっては画期的な変化を地域にもたらしたのである。
番組では、こうしたヴィレッジフォンの仕組みの紹介とこうして導入されたヴィレッジフォンの利用事例の中で顕著な成功事例を、ラジオ公募をして集めた中から事前に選び、選んだものを実際に訪れて撮影し紹介した。テレビはまだまだ一般家庭には普及していないこともあり、農村地域で使われるビレッジフォンの事例を集めるには、ラジオが一番。実際2日に分けて流したラジオ放送で、非常な反響があった。流したとたんに電話が山ほどかかってきた。多くのルワンダ人がどれだけラジオに頼って情報を得ているかがわかる。ジェノサイドを扇動したのもラジオの影響だったといわれているだけあって、ラジオから得られる情報がどれだけ国民の行動へ影響を与えるかが押し測れる。
こうして公募をするとマイクロファイナンスなどを通じて間接的に紹介してもらうよりはるかに効果的に集められた。中でも感心したのが、この電話をオペレータとしてサービスを提供している孤児の青年が兄弟や一緒に住んでいる孤児を助けるための募金をヴィレッジフォンを使って呼びかけたケース。若い青年ながらも、頼もしいユニークな事例だった。

またこの携帯を使って、オペレーターがキガリに親戚がいる利用者から頼まれて携帯にairtimeというクレジットを転送することでそれを現金に換えて、利用者に届けるといった送金サービスを展開したケースも興味深いものだった。
ヴィレッジフォンのようにコミュニティーの公共通信手段やビジネス取引の手段として貧困削減に役立てられるだけでなく、携帯電話が、ゴリラなど国立公園での野生生物の保護にも役立てられている。

番組では、元密漁者にスポットをあて、どのようにして密漁活動から転向して保護活動に携わるようになったか、携帯電話をパトロールなどの場でどのように保護活動に役立てているのかを明らかにした。
この元密漁者の住むコミュニティーに訪れ、住民に元密漁者のリーダーが住民たちに国立公園の保護活動やゴリラを守る活動の重要性を説明する場面を撮影するとともに、日本で撮影された日本の若者の携帯電話の利用法や携帯電話の廃棄、リサイクル事情についての映像を流して住民に見せた。
とにかくほとんどの住民が携帯電話をもっていないので、日本で起こっていることの全てが違いすぎて驚くことばかり。特に携帯電話が大量に廃棄されている映像などは、いったい何が起こっているのかわからないという感じだった。消費行動が日本とルワンダでどれだけ違うかに改めて気付かされた。
こうして現地撮影後、編集放送された番組のコピーを放送1か月後に受け取りそのコピーをもって番組に協力してくれた人たちの元へ届けてお礼の挨拶をするとともにDVDを見せて回った。
取材に訪れてから2か月余りたってからの訪問だったが、ほとんどのところでは撮影前から調査をしに来ていたので私をよく覚えていてくれて歓迎された。


特にうれしかったのは、元密漁者のコミュニティーに再訪して、撮影に協力してくれた地域の住民も集めて日本で最終的に放送された番組を見せたところ、言葉は現地の人にあまり理解されなかったかもしれないが、時には自分たちの写っている映像をみて、大変喜んでいる様子がうかがえた。上映の調整に夢中になって写真に収めるのを忘れてしまったが。。。
終わった後、上映会の準備を手伝ってくれた人が、こう話してくれた。「今回、初めて撮影されたものを見たけど、本当にうれしかったよ。普通は、撮影されたものを見られることがないから、とられても何のためにとっているのか、どうなったのかってわからないままなんだ。こうして撮影されたものを見れることによって、今後、こうした撮影を行う時に住民に協力を得るいいインセンティブになるよ。」
そうなんだ。私は、撮影された人たちは、当然できた番組をみたいだろうと思って、自ら足を運び協力してくれた人に見せて回ったが、こういうことをするのは例外なのか、、、と感じた。でも訪問したことでみんなが出来たものを確認でき、家族や近所の人などと「あら映っている」などといいながら楽しんでもらえたのは私も見せて回ったかいがあったなと思えた部分である。前述したように今回取材に協力してくれた人たちは、テレビを見たことがない人ばかりなので、こうして映っている映像を見ること自体が新鮮な驚きなのである。
テレビ番組の制作づくりに携わることによって得た人里離れた地域での人々との出会いそして新しい交友関係が続きそうで嬉しい。出会った人たちの今後の発展、成長も追っていきたい。
| Rwanda (環境活動) | 16:22 | - | - |



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