2009.09.15 Tuesday
ルワンダの廃棄物処分場をとりまく人たち
ルワンダの首都キガリの郊外の丘の上にキガリ唯一の廃棄物処分場がある。

といってもただこれといった手法もなく適当に積み上げているだけのゴミ捨て場。浸出水の処理施設もない。日本では谷底に処分場をつくるのが一般的だが、丘の上にあると、丘の下方にある住宅への汚水の影響、地下水への影響などが心配される。持ち込まれるゴミは、有機物がほとんどだが、量にして1日100トンから300トン。キガリ市の人口は約100万人近いので、一人当たりのゴミの排出量は、0.1-0.3kgとなる。日本人の平均ゴミ排出量は、一人当たり1日1.1kgとされているので、それに比べれば、その1/3以下ということになる。そう考えれば、キガリにおけるゴミの排出量はだいぶ少ない。さらにビニール袋の流通は禁止なので、その分かさばる買い物袋の廃棄物は少ないようにみられる。

そうはいうものの、持ち込まれる有機物の処理がされていないので、当然臭気がかなりする。雨季になるとさらに深刻となる。一方乾期はたまったメタンガスが火を噴いたり、爆発の危険性が高まる。このような状態の中、この処分場を修復しながら、きちんとした処理をするための新規処分場建設プロジェクトが始動しつつある。夫の方がそのプロジェクトを企画、進行している。
自分も日本で働いていた際には廃棄物処理施設の新規建設プロジェクトに携わったこともあったことから関心があったので、夫とともに現地に何度か足を運んだ。かつて東京中央防波堤処分場はもちろんのこと、全国の様々な処分場や中間処理施設にいったこともあるが全く処理されていない処分場の中を歩くというのは初めてのことだった。歩くと今まで見たことがない風景が広がっていた。

すでに1年以上前に1回見たことがあるが、これだけじっくり歩いてみたのは初めてだった。じりじりと照りつける太陽の下でかつ乾期ということもあり、臭気はなんとか我慢できるものの、あちらこちらに煙が出ていて危険な状態だった。

ここにいる労働者は70人余り。三本鍬のようなもので入ってきたゴミを均すのが主な仕事だ。

こんな状態の中で大人だけでなく子供まで物によってはスカベンジャーをしている姿が見受けられる。


小さな子どもを抱えた女性までいた。日本にいたころフィリピンのスモーキーマウンテンの映画を見て、深刻な問題だなと思ったが、似たような処分場に足を運び、大量のハエが飛び交ってぶんぶんとした音の中で歩いたら、まさにその映画の撮影現場にいるような気持になった。
それにしてもここで働く労働者は、ほんとうにたくましい。有機物が多いとはいえ、危険なものも捨てられている。

注射針などに刺されてしまう事故も起きている。

しかも彼らはこの現場で寝泊まりしているのだ。こんなところで日々生活したらどんなに健康が侵されるかと心配になるが、この処分場の修善と視察にこられた福岡大学の先生にいわせると、意外にもこうした処分場で生活している人とそうでない人との健康診断をしたら、処分場で生活している人の方が健康状態が良いという調査結果もあったそうだ。それはなぜなのか?悪臭を吸っていろいろな抗体を体の中に自然と作り出したからなのか、不思議な話である。しかし注射針やガラス片などによって怪我をしたりするケースも少なくないので、決して健全な仕事でないことは明らかである。
ある日、彼らを観察していて驚いたことがある。お金に替えられそうなペットボトルなどの回収、金属類の回収に熱心な子供たちだけでなく、食べ物の残りを見つけてはそれを食べてしまう子供たちがいたことである。たまたまマヨネーズの瓶の中に入っていた残りをなめながら食べている子供を見たときには唖然としてしまった。そんなことはしてはいけないと日本人なら誰でも思うのだろうが、お腹をすかしているのかその子供は平気な顔をして食べている。

さらにいえば、ここで働く人たちだけが大変なのではない。ここの処分場を通らないと生活できない人々がいることだ。乾期は特にそうだが、水の確保は家に水道がない市民にとっては大変な仕事である。この処分場の近隣に住む人々は、この処分場を通ってわざわざ毎日水を汲みに行っている。これも大変な作業である。
私たちは、この国で一応水道的なものがついている家に住んでいるが、同じ国に住んでもこれだけ生活スタイルの違いがあるのがこの国の現状である。むしろ後者がまだ国民のほとんどを占めているのだ。またこうした仕事を担っているのは、決まって女性と子供である。

その後また廃棄物処分場に車で来た時、今回は外に出ないで中で夫を待っていたら、そこで働く若い男の子たちが数人寄ってきて、電話番号を教えてくれとか、友達になろうといったポーズをとってきた。こんな大変な仕事をしていても笑顔で接する彼らの精神力?には敵わないなと思った。

といってもただこれといった手法もなく適当に積み上げているだけのゴミ捨て場。浸出水の処理施設もない。日本では谷底に処分場をつくるのが一般的だが、丘の上にあると、丘の下方にある住宅への汚水の影響、地下水への影響などが心配される。持ち込まれるゴミは、有機物がほとんどだが、量にして1日100トンから300トン。キガリ市の人口は約100万人近いので、一人当たりのゴミの排出量は、0.1-0.3kgとなる。日本人の平均ゴミ排出量は、一人当たり1日1.1kgとされているので、それに比べれば、その1/3以下ということになる。そう考えれば、キガリにおけるゴミの排出量はだいぶ少ない。さらにビニール袋の流通は禁止なので、その分かさばる買い物袋の廃棄物は少ないようにみられる。

そうはいうものの、持ち込まれる有機物の処理がされていないので、当然臭気がかなりする。雨季になるとさらに深刻となる。一方乾期はたまったメタンガスが火を噴いたり、爆発の危険性が高まる。このような状態の中、この処分場を修復しながら、きちんとした処理をするための新規処分場建設プロジェクトが始動しつつある。夫の方がそのプロジェクトを企画、進行している。
自分も日本で働いていた際には廃棄物処理施設の新規建設プロジェクトに携わったこともあったことから関心があったので、夫とともに現地に何度か足を運んだ。かつて東京中央防波堤処分場はもちろんのこと、全国の様々な処分場や中間処理施設にいったこともあるが全く処理されていない処分場の中を歩くというのは初めてのことだった。歩くと今まで見たことがない風景が広がっていた。

すでに1年以上前に1回見たことがあるが、これだけじっくり歩いてみたのは初めてだった。じりじりと照りつける太陽の下でかつ乾期ということもあり、臭気はなんとか我慢できるものの、あちらこちらに煙が出ていて危険な状態だった。

ここにいる労働者は70人余り。三本鍬のようなもので入ってきたゴミを均すのが主な仕事だ。

こんな状態の中で大人だけでなく子供まで物によってはスカベンジャーをしている姿が見受けられる。


小さな子どもを抱えた女性までいた。日本にいたころフィリピンのスモーキーマウンテンの映画を見て、深刻な問題だなと思ったが、似たような処分場に足を運び、大量のハエが飛び交ってぶんぶんとした音の中で歩いたら、まさにその映画の撮影現場にいるような気持になった。
それにしてもここで働く労働者は、ほんとうにたくましい。有機物が多いとはいえ、危険なものも捨てられている。

注射針などに刺されてしまう事故も起きている。

しかも彼らはこの現場で寝泊まりしているのだ。こんなところで日々生活したらどんなに健康が侵されるかと心配になるが、この処分場の修善と視察にこられた福岡大学の先生にいわせると、意外にもこうした処分場で生活している人とそうでない人との健康診断をしたら、処分場で生活している人の方が健康状態が良いという調査結果もあったそうだ。それはなぜなのか?悪臭を吸っていろいろな抗体を体の中に自然と作り出したからなのか、不思議な話である。しかし注射針やガラス片などによって怪我をしたりするケースも少なくないので、決して健全な仕事でないことは明らかである。
ある日、彼らを観察していて驚いたことがある。お金に替えられそうなペットボトルなどの回収、金属類の回収に熱心な子供たちだけでなく、食べ物の残りを見つけてはそれを食べてしまう子供たちがいたことである。たまたまマヨネーズの瓶の中に入っていた残りをなめながら食べている子供を見たときには唖然としてしまった。そんなことはしてはいけないと日本人なら誰でも思うのだろうが、お腹をすかしているのかその子供は平気な顔をして食べている。

さらにいえば、ここで働く人たちだけが大変なのではない。ここの処分場を通らないと生活できない人々がいることだ。乾期は特にそうだが、水の確保は家に水道がない市民にとっては大変な仕事である。この処分場の近隣に住む人々は、この処分場を通ってわざわざ毎日水を汲みに行っている。これも大変な作業である。
私たちは、この国で一応水道的なものがついている家に住んでいるが、同じ国に住んでもこれだけ生活スタイルの違いがあるのがこの国の現状である。むしろ後者がまだ国民のほとんどを占めているのだ。またこうした仕事を担っているのは、決まって女性と子供である。

その後また廃棄物処分場に車で来た時、今回は外に出ないで中で夫を待っていたら、そこで働く若い男の子たちが数人寄ってきて、電話番号を教えてくれとか、友達になろうといったポーズをとってきた。こんな大変な仕事をしていても笑顔で接する彼らの精神力?には敵わないなと思った。



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