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キガリ市内の開発と民家の解体・移転
ルワンダに来てから、2年以上がたつが、その間に街並みが刻々と変化してきた。丘の上にあるキガリ市の中心街に1年以上前だったか、1つ出来て目立つなと思っていた大型広告スクリーンが街中だけでなく、空港まで行く主要道路沿いに最近までに3つぐらいぽこぽこと新たらしいものが出来た。いくつかの大型の商業施設や建物やビルゲイツが投資をしているといわれている多目的会議場の建設も少しずつ進められている。商業やオフィス施設などは中国の建設会社が関わって建てているものも多い。

こうしたものの建設にあわせて、主要道路沿いから見えるところにあったトタン屋根でひしめきあって建っていたルワンダ人の家の集落が次々と壊され、移転させられている。
Kiyovu demolish2
主要道路ぞいからの見栄えをよくするのは政府の方針のようだが、こうした土地を買い取っているのは地元の大手保険会社だったり、海外の投資家だったりする。
demolish our neighbor's house1
我が家があるところは、新興住宅街のエリアだが、うちからすぐ下に見えるところには、たくさんのトタン屋根のルワンダ人の民家があったが、ここ数カ月の間にみんな壊され移転させられてしまった。
demolish our neighbor's house3
demolish our neighbor's house2
我が家の上の方の向かいは、タウンハウス群が立ち並んでいるのだが、唯一隣の家だけ小さな民家があり、近所なので、挨拶したり、隣からアボカドをもらったりしたので、こちらもメイズを知り合いからもらった時に分けたりして、ルワンダ人の家族とささやかな交流をしていた。しかし、この家族も最後まで移転費用等の問題で抵抗したが、最後は修正された補償金でしぶしぶ納得し、移転しなければならなくなったらしく、彼らがいなくなるのも時間の問題となっている。周りで唯一残っていたルワンダ人の隣人がいなくなるのかと思うとさびしい気持ちになってきた。
demolish our neighbor's house 4
撤去された後の土地には、保険会社が新たに学校と病院そして住宅を建てるらしいとのうわさが広がっている。街中に近い方の集落が移転させられた時には、土地の買収価格、移転補償が十分ではないとの苦情が集落に住んでいたルワンダ人からかなりあげられマスコミにも多々取り上げられるなど問題となっていた。
うちのエリアの集落の場合は、あまり噂が聞こえてこなかったが、隣のうちなどは、最後まで抵抗していたようなので、補償金の問題は今回もあったようだ。
補償金は、こうして追い出された人たちが新たに住む場所を確保するのに使われるのだが、そう簡単ではない。Umuduguduという新しい密集した住宅地区がキガリの中心部から離れたところや郊外に少しずつ作られているが、そういうところに移るか、新たに確保した補償金の範囲内で借りれるところを見つけるしかないようだ。特にまちの中心部に住んでいた人たちにとっては交通の便の悪いところに引っ越すことになるケースが多く新生活は容易ではなさそうだ。
こうして新しい住宅とルワンダ人の民家との混在していた街並みがなくなり、新しい住宅開発によって跡形もなくなってしまうかと思うとさびしいだけではなく、歴史が消されるようでもったいない気持ちがしてしまうものだ。
local people's house
これは、開発の過程において必然なものなのかもしれないが、こぎれいな住宅だけに囲まれる街ははたして心地よい、そして安全なものとなるのか見えてこない。
一方、日本の古い町並みが残っているところには、たとえ狭苦しく立ち並んでいても、また狭い小道しか通路がなくても、そこにいるとなにか安心感があり、ほっとするものを感じさせる。
しかし、人々が住んでいる建物の構造や質がそもそもよくない住宅を残すことに意味があるのかという疑問もあるのかもしれない。建造物の歴史が浅いせいか民家のつくりはみな同じようで、日干し煉瓦と土壁という簡素なものだ。それでも、そうした家々がすべて一掃されてしまうと歴史的な建造物がなくなり、街があまりにも様変わりしてしてしまうだろう。
なんとか街づくりを担う人たちがそのあたりの観点も考慮してルワンダらしい要素を残しながら開発を進めてほしいものだ。



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