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バナナ繊維プロジェクトその後
Banana fiber projectが少しずつルワンダでも知られ始めている。用途がほとんどない収穫後のバナナの幹からとれる繊維を活かして様々なバナナ繊維製品を創出しようというプロジェクト。2008年の11月からルワンダで始まった。ルワンダだけで、バナナの生産量は、年間2.5百万トンほどあり、1本のバナナの幹からとれる繊維はわずかなものの、年間1,500トン以上の繊維を採取することが可能である。これらの潜在的な繊維を活かせば、バナナ農家の新たな収入源になるだけでなく、様々な製品開発によりバナナ繊維産業を確立することにつながる。それにより、関連技術者や雇用の創出が生まれる。
バナナ繊維の活かし方は、服地など布地化を始めとして、工芸品や紙製品、生理用ナプキンの吸収剤、建築用資材など可能性がいろいろとある。
布地化を実現するには、ルワンダでは課題があった。バナナ繊維を綿などと混ぜるにはバナナの繊維を混ぜられる程度に開繊し、軟化する必要があるのだが、まだ地元の繊維会社ではその適切な技術を見いだせていなく試行錯誤している。
一方、2008年10月に多摩美術大学のバナナテキスタイルのチームが来られ、バナナテキスタイル技術の紹介だけでなく、バナナの繊維(不織布や紡ぎ糸)を使ったバッグやランチョンマットなどの実習を行い、参加者に大変好評を得てバナナ繊維プロジェクトのルワンダでの始動となった。しかし、その後、研修生が自分たちで工芸品を作る方向へは、道具や紡ぎ糸が手に入らないなどの問題で進んでいなかった。
そこで、バナナの繊維を抽出した後、紡ぎ糸にせずとも手工芸品を作る方法を身に着けバナナ繊維手工芸品の開発につなげるため、インドからバナナ繊維をつかった手工芸品の指導に携わっている講師に来てもらい研修を行うことにした。
ルワンダ国内のすべての州からなんらかの手工芸品制作の活動に携わっている経験者を20人集め、12月の上旬から10日間、研修を行った。
繊維の抽出、染色、組み紐づくり、そして様々な製品を作る実践演習を行った。
banana fiber extraction
banana fiber extraction2
braiding practice
dying material dry
braiding practice
バナナ繊維は初めてあっても手工芸品制作のプロセスは理解している参加者がほとんどだったので、研修は比較的スムーズに進んだ。
group work
最初はいくつかのグループに分かれて、ある特定の製品をグループで役割分担しながら作る演習を行い、そのあとは、参加者のそれぞれが個人の作品をつくってもらい、よい作品を作った参加者には賞品を贈呈することにした。
bag sample
結果としてそれがいい刺激剤になり、参加者の中には、寝る時間を惜しんで作るものもいた。
10日間という短い期間で様々な形のショルダーバックやマット、草履、テーブルマット、ボトル入れ、人形や小鳥の置物などが制作された。
bottle carrier bag
banana sandals
individual products
individual products2
もちろん商品として売っていくには、さらに製品の精度を上げて、よりセンスのよいものに仕上げていく必要があるが、最初の試みとしては、参加者が納得のいく内容になったのではないかと思う。個人作品の作製にあったって講師が教えずとも参加者が自分たちで考えて、オリジナリティーのあるものが出てきたのは意外だったが、今後の製品づくりに期待がもてるものとなるだろう。
group photo with all participants and organizers
その後フォローアッププログラムとして研修会直後に研修を受けたトレーナーのところをいくつか回り、すぐに身につけた技術を組合仲間に伝え始めているか、指導にあたって何か課題がないかなどを見に行った。組合の中には、習った技術を仲間に伝えるだけでなく、アクセサリーなど新商品開発をし始めているところもあった。
banana fiber earring
一方、適当な針、製品作成に必要な糸そして糸きりばさみなどの入手が難しいといった課題があり、今後トレーナーが住む地域の周辺で、そうした道具を入手できるようにする流通ルートの開発が必要と思われる。トレーナーとなった研修生たちが地元に戻って技術を伝えながら改善する努力を随時見守りながら、必要であれば、デザイン力をつけながら製品を完璧に仕上げる研修を検討しようかなと思う。


| Rwanda (環境活動) | 22:43 | comments(0) | trackbacks(0) |









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