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未利用資源の活用!バナナ繊維を活かした織物技術研修の実施(その背景)
ルワンダは、四国の1.4倍の国土に1.2百万人が住むアフリカでも最も人口密度が高く、かつほかのアフリカ諸国と異なり鉱物資源に乏しい国である。主たる産業は、農業で、近年サービス産業が少しずつ伸びているが、毎年増え続ける人口増に対する一人当たりの耕地面積が年々限られていく中、農業に頼らない新しい産業の構築が欠かせない現状となっている。
そのような中、ルワンダの主たる作物であるバナナは、東アフリカでも有数の生産力をもち、ここ5年間の年平均生産高は、年約2.3百万トンとなっている。このバナナの収穫後に残る茎は、これまで用途がなく、そのまま放置されて土壌改良材になるぐらいにしか利用されてこなかった。一方、世界的には、バナナの茎からとれるバナナ繊維は、木材パルプの代替として紙やボードなどに利用されている。年間推定50,000トン安定して確保できるバナナ繊維を活用したものづくりができれば、農業以外の新しい産業として国の経済成長の基盤となる可能性もある。
banana fiber and yarn development

さて、このバナナ繊維を活かしたものづくりの中ですぐに実施が可能と考えたのが工芸品づくりだった。バナナ生産地域には、工芸品組合が散在しているが、多くが、バナナの葉を利用した簡単な工芸品づくりだった。葉を利用して作るものは、色や形の多様性がなく、残念ながら高級感があるものはできないため、ほとんど収入になっていないというのが現状だった。そこで、茎からとれる繊維の使い方を学んで新たに付加価値がある工芸品が生産できれば、農村地の貧しい女性たちの収入源創出となり、高品質なものづくりができれば、販売を通じて彼女たちの自立支援にもつながると考え、少しずつこのバナナ繊維をつかった市場価値のあるものづくりのための技術研修を進めていった。
banana bag and mats
最初のステップは、道具を使わなくてもできる手よりによる工芸品づくりだった。2009年にルワンダ政府機関に所属してこのプロジェクトを進めていた際、インドから指導者を招へいして実施した。この手よりで作ったパーツを組み合わせてバッグや小物入れなどをつくる手法を学んだ組合の女性たちが自主的に改良を加えて、国内市場での販売ができるようになっていた。

しかし、海外に売っていくには、やはり洗練された製品が出てこないと難しい。そのため、次のステップとして織り機を使った織物技術を身につけることでより洗練された商品を生み出せるのではないかと考えた。

しかし、ルワンダには、もともと織物製品を生産するための機材も存在していなかったので、機材は、2012年に日本政府の草の根無償資金で導入した。その際、一部の機材の使い方を学習したが、織り機の正しい使い方、きれいに織る手法、維持管理などは全くできていなかった。
weaving tool
残念ながらルワンダでは、こうした技術を体系的に教えられる人材がいないため、日本の専門家の方を招へいして研修をするしかないと考えた。ただ、これまでの経緯からルワンダ政府等支援が受けられる資金はなく、クラウドファンディングを利用して、広く資金公募をすることにした。

幸い、最低限の目標達成ができたので、予定通り、日本の専門家の方を招へいして織り機や紬糸をつくるための糸車などの使い方をマスターするための研修を実施することになった。
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